開業と倒産

不動産業の倒産、直近12か月で333件
新規免許は年6,854件、業者数は11年連続増

東京商工リサーチの調査結果を中小企業庁が取りまとめた「倒産の状況」によると、不動産業の倒産(負債1千万円以上)は2025年に331件と過去10年で最多になり、直近12か月(2025年7月〜2026年6月)では333件になった。一方で宅地建物取引業の新規免許は令和6年度に6,854件、廃業届は3,826件。業者数は132,291と11年連続で増えている。

開業と倒産月次定点公開統計で読む不動産業の新陳代謝

2026年7月号|月次定点:倒産2026年6月分(7月10日公表)・金利2026年6月分・マンション価格2025年12月分

不動産業の倒産(直近12か月)
333件
前年同期297件から+12.1%
宅建業者数(令和6年度末)
132,291
11年連続増・前年度比+1.3%
新規免許(令和6年度)
6,854件
廃業届は3,826件
不動産業の倒産・中古マンション価格(2022年=100)と10年国債金利(月次)
10011012013014015023年24年25年26年0.36%10年国債金利2.65%倒産件数154.2マンション価格121.5
倒産は東京商工リサーチ調べ(中小企業庁「倒産の状況」・負債1千万円以上)の不動産業の件数の12か月合計(2022年計=100)。マンション価格は不動産価格指数(区分所有・全国・原系列、2022年平均=100)。金利(破線)だけ目盛りが別で、10年国債の営業日終値の月平均(%)。目盛りの代わりに線の両端に値を記した。線の右端は各統計の公表済み最新月。
宅建業の開業と退出全国・年度・件
R2R3R4R5R6
新規免許6,3577,0086,7266,7166,854
廃業届3,6553,9343,9853,9283,826
業者数(年度末)127,215128,597129,604130,583132,291
廃業届は宅建業法第11条の届出の処理件数。ほかに免許の期限切れ失効(令和6年度625件)・免許取消(同99件)がある。業者数は各年度末(3月末)時点。
不動産業の倒産件数暦年・件
010020030040028816279172571825119251202352121622288232802433125333直近
「直近」は2025年7月〜2026年6月の12か月合計で、2025年と期間が重なる。2022年の216件が直近10年の底、2025年の331件が最多。

開業は11年連続増、退出を上回る

宅地建物取引業者数は令和6年度末で132,291。新規免許6,854件に対し廃業届は3,826件で、開業が退出を上回る状態が続いている。業者数の増加は平成26年度から11年連続。宅地建物取引士の新規登録者も令和6年度は30,336人と増加傾向にあり、総登録者数は約121万人になった。

倒産は増加、金利上昇と重なる

不動産業の倒産は2022年の216件を底に増え、2025年は331件と過去10年で最多。直近12か月では333件になった。同じ期間に10年国債金利の月平均は0.36%から2.65%に上がり、中古マンションの価格指数は2025年12月時点で2022年平均より21.5%高い。倒産の要因は資金繰り・工事費・後継者など個々に異なり、金利だけで説明できるものではない。

出典

出典:中小企業庁「倒産の状況」(株式会社東京商工リサーチ調べ・2026年7月10日公表)/国土交通省「令和6年度宅地建物取引業法の施行状況調査」(2025年10月3日公表)/国土交通省「不動産価格指数(住宅)」(マンション(区分所有)・全国・原系列)/財務省「国債金利情報」(10年・営業日終値の月平均) ※公開統計に基づく要約です。実務判断は必ず一次情報・専門家にご確認ください。

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