建築費と住宅価格

建築費はこの10年で3割上昇
マンション価格は7割、物価全体は2割弱

建設工事費デフレーターの住宅総合は、2016年度平均を100とすると2026年4月分で134.4。この10年で34.4%上がった。同じ起点でみた不動産価格指数のマンション(区分所有・全国)は2025年12月分で169.3、消費者物価(総合)は2026年5月分で115.6である。建築費の上昇幅は物価全体の2.2倍、マンション価格の上昇幅は建築費の2.0倍にあたる。

建築費と住宅価格月次定点公的統計で読む建築費と住宅価格の距離

2026年7月号|月次定点:建築費2026年4月分・マンション価格2025年12月分・消費者物価2026年5月分

建築費(2026年4月分)
134.4
2016年度平均=100/前年同月比+4.0%
マンション価格(2025年12月分)
169.3
同=100/前年同月比+8.4%
新設住宅着工(直近12ヶ月)
73.2万戸
2016年度97.4万戸から▲24.8%
建築費・マンション価格・消費者物価(2016年度平均=100・月次)
10011012013014015016017017年18年19年20年21年22年23年24年25年26年マンション価格169.3建築費134.4消費者物価115.6
建築費は建設工事費デフレーターの住宅総合(工事費を物価に換算した指数で、個別の建築単価ではない)。マンション価格は不動産価格指数の区分所有マンション(取引価格をもとにした指数で、新築分譲価格ではない)。いずれも季節調整前の原数値を2016年度平均=100に換算した。網かけはマンション価格と建築費の差。線の右端は各統計の公表済み最新月で、統計ごとに公表の速さが違う。
新設住宅着工戸数万戸
02040608010097.41694.61795.31888.41981.22086.62186.12280.02381.62471.12573.2直近
各年度は4月〜翌年3月の合計。「直近」は2025年6月〜2026年5月の12ヶ月合計で、2025年度と期間が重なる。月次は季節変動が大きいため12ヶ月単位で集計した。
定点2016年度平均=100
最新月指数前年同月比2016年度比
建築費(住宅総合)2026年4月134.4+4.0%+34.4%
 うち木造2026年4月133.4+4.0%+33.4%
 うち鉄筋コンクリート2026年4月135.7+4.2%+35.7%
マンション価格2025年12月169.3+8.4%+69.3%
消費者物価(総合)2026年5月115.6+1.5%+15.6%
建築費の3行は建設工事費デフレーター(2020年度基準を2016年度平均=100に換算)。統計ごとに公表の速さが違うため最新月がそろわない。

建築費と物価全体の距離

2016年度平均を100とすると、建築費(住宅総合)は2026年4月分で134.4、消費者物価(総合)は2026年5月分で115.6だった。上昇幅は34.4ポイントと15.6ポイントで、建築費は物価全体の2.2倍動いている。建築費の内訳では、木造が133.4、鉄筋コンクリート造が135.7。デフレーターは工事費を物価に換算した指数で、個別の建築単価ではない。

価格の上昇は建築費より大きい

同じ起点でみたマンション価格は2025年12月分で169.3。上昇幅69.3ポイントは、建築費の34.4ポイントの2.0倍にあたる。不動産価格指数は所有権移転した取引の価格をもとにした指数で、中古を含み、新築分譲価格ではない。一方、新設住宅着工戸数は2016年度の97.4万戸から直近12ヶ月で73.2万戸へ減っている。各統計は公表の速さが違うため、最新月はそろわない。

出典

出典:国土交通省「建設工事費デフレーター」(住宅総合・2020年度基準)/国土交通省「不動産価格指数(住宅)」(マンション(区分所有)・全国・原系列)/総務省統計局「消費者物価指数」(総合・全国)/国土交通省「建築着工統計調査」(新設住宅着工戸数) ※公開統計に基づく要約です。実務判断は必ず一次情報・専門家にご確認ください。

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